手術件数が地域と 患者からの信頼の表れ

　グループ全体で行った手術件数は累計で２万件を超える。医療法人志匠会は首・腰の疾患に対する手術治療に特化しており、実績と経験を活かした治療には定評がある。

　2005年、横浜市に「新横浜スパインクリニック」を開設。地域と患者の信頼を得て順調に発展、2013年、東京都品川区に「品川志匠会病院」を、2023年、東京都練馬区に「練馬志匠会病院」を開設した。

　手術件数累計は2万2023件（2005年6月～2023年12月）に達した。手術件数は医療機関の実力の証明でもある。都区内だけでなく、全国から患者が訪れ、品川志匠会病院は毎年のように脊椎手術件数で国内有数の病院として名を連ねる。

症状の推移に合わせ、 複数の選択肢から適切な治療を提供

　腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症は初期～中期～重症期とあるが、手術の適応となるのは中期～重症期。手術治療に際して、同法人は、まず「除圧術（内視鏡的、顕微鏡的、皮膚切開）」を検討し、除圧術が困難な場合、「固定術」の併用を検討する。

　一度、除圧術を受けた患者さんも年月を経ると椎間板変性や脊柱変形が生じて固定術が必要となることがある。さらに年月を経ると隣接椎間が変化し、手術部位とは別の箇所に新たな障害が発生し、固定術の延長を必要とする症例もある。除圧術のみでは生涯を通じて対応できない患者さんも多い。

　そこで同法人では除圧術から固定術、脊柱変形を来した場合は脊柱矯正固定術まで、1人の患者さんに長期にわたって治療を行えるよう多様な手技・医療機器を準備してい

• 内視鏡的椎弓部分切除を行った部位

頸椎疾患にも多様に対応

　頸椎手術件数が多いことも一つの特徴。品川志匠会病院では2013年11月オープン以来、4551件（2013年11月～2023年12月）、年間では約490件※の頸椎手術を行っている。

　総手術件数の３分の１が頸椎手術という充実ぶり。頸椎手術では前方、後方からのアプローチなど症例に応じて様々な方法を駆使している。

　患者さんの体への負担が少ない低侵襲な方法として前方除圧（MacF）や、後方より内視鏡下後方椎間孔除圧術（写真）などを採用、１～３日程度の短期入院が可能である。また、首下がり症などの前方・後方固定を必要とする難易度の高い手術にも対応している。近年、日本でも保険適用となった頸椎人工椎間板置換術も行っており、術後5～7日で退院し社会復帰も早い。
　また、国指定難病である後縦靭帯骨化症に対しても多彩な手術方法で対応。難易度の高い上位胸椎後縦靭帯骨化症に対しても、骨化巣前方浮上術で対応している。

「当院では1000件以上の執刀経験のある医師も多く在籍しており、毎週のカンファレンスにて手術方法を相談しております。そのため、どの医師の診察でも同様に受診できます。脊椎疾患で手術を検討している方は一度当院にご相談ください。急ぐ方は予約も紹介状も特に必要ありません」と大田理事長。

　受診のしやすさ、また初診当日にMRI、CTなど画像検査～診断結果まで、必要があれば手術決定と迅速な対応を心がけている。

構成／岡林秀明

※2023年１月～12月