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医療法人社団 明芳会

横浜新都市脳神経外科病院

急性期から回復期の治療、予防まで
脳卒中治療のエキスパートチームが地域を守る

脳卒中に特化したチームで24時間365日救急対応

 脳神経外科、整形外科ともに24時間・365日「断らずに全てを受け入れる」体制で救急対応している横浜新都市脳神経外科病院。交通外傷などを脳外科と整形外科両方の観点から診ることができる。年間の救急搬送は約5300件。手術件数は脳神経外科で694件、整形外科は1543件にのぼる。※

 特に血管が詰まる脳梗塞や、血管が破れる脳出血・くも膜下出血などの脳卒中では発症後の迅速な対応が望まれる。搬送から治療開始まで60分以内が理想とされるが、同院では脳卒中に特化したメディカルチームが常に受け入れ体制を整え、急性期脳梗塞の受け入れは中央値「30分台」を実現している。「血栓回収に携わる各部門の代表が集まり、毎月全症例を検討しています。得られた改善案を各部門へフィードバックし、タイムロスをなくす研鑽を積み重ねてきました」と森本将史院長は語る。チームの飽くなき努力が救急隊・地域医療機関との信頼関係を築いてきたことが症例数に裏付けられている。

 2022年にはカテーテル室を3室に増設し、より迅速でスムーズな治療体制を目指す。また急性期集中治療を行うSCU(脳卒中ケアユニット)を21床、回復期リハビリテーション病床も60床を備え、急性期から回復期まで一貫したケアを受けることができる。

※2020年1月~12月

  • 全国有数の規模「21床のSCU」
  • 充実したリハビリ環境を整える

患者の状態を見極め手術と血管内治療を選択

 脳卒中の治療には大きく分けて開頭手術とカテーテルを用いた血管内治療があるが、同院では、その両方に対応している。「開頭手術と血管内治療の両方ができるチームを育成し、血栓や動脈瘤の部位、形状、年齢、健康状態などを考慮し、その患者さんにとって最も適していると判断した術式を選択できるようにしています」と森本院長は話す。

 脳動脈瘤の破裂に起因するくも膜下出血では、従来型の「開頭クリッピング術」はもちろん、開頭リスクが高いケースや高齢で低侵襲が望まれる場合は血管内治療の「血管内コイル塞栓術」にも柔軟に対応する。

 予防的治療にも積極的だ。脳梗塞には脳内だけではなく、心臓内にできた血栓が脳内血管まで流れて閉塞させる心原性の脳梗塞がある。前ぶれもなく突然発症し、梗塞範囲が広く、明らかな麻痺や意識障害を起こし再発の可能性が高い特徴がある。そのため心房細動が原因となる心原性脳塞栓症が懸念される場合にはICM(植込み型心臓モニタ)でスクリーニングし、心臓細動が生じた際は病院にアラートが入り、対応できる仕組みを循環器内科と連携して取り入れた。

  • 【脳動脈瘤コイル塞栓術】瘤にコイルを詰めて血流を止める
  • 【開頭クリッピング術】開頭し、瘤の根元をクリップで挟み、 血流を止める

地域の核を担う医療にワンチームで臨む

 同院では医師や看護師、放射線技師、臨床検査技師をはじめ、事務スタッフに至るまで、働くすべてのスタッフが「チーム新都市」として連携し、チーム全員で患者に接する。 「質の高い医療と、患者さんに対するホスピタリティが病院にとっての両輪です。地域の方に『新都市病院があるから大丈夫』と信頼していただけるよう、チーム一丸となり取り組んでいきます」と森本院長は力を込める。これからも「チーム新都市」は神奈川県の核となる病院として地域に根ざした医療を担う。

  取材・文/宮川由香

院長

森本 将史

日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医
日本脳神経血管内治療学会認定脳血管内治療専門医

医療新聞社
編集部記者の目

「チーム新都市」として働くすべてのスタッフが一丸となり、医療・患者への対応にあたっている横浜新都市脳外科病院。外来の待合にも数名のスタッフが待機し、何か困った様子の人を見かけると直ぐに駆け寄る姿が見受けられた。撮影で訪れた手術室でも、次の手術の準備中であったのにも関わらず、カメラマンの要望に丁寧に対応してくださった。一人ひとりが最善を尽くして動く、これがチーム新都市の真骨頂なのだと感じた。

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横浜新都市脳神経外科病院

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【診療科目】脳神経外科、整形外科、内科、循環器内科、
リハビリテーション科、麻酔科(里見憲昭/三村大悟)
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