- 香川県
医療法人社団恵生会
生成脳神経クリニック
- 動画あり
患者第一に考え
地域が求める医療を提供
香川県民の健康に貢献するクリニックがオープン
2022年5月、香川県高松市に「生成脳神経クリニック」がオープンした。院長である入江恵子医師は、脳神経外科医として国内外で研鑽を積んだスペシャリスト。豊富な知識に基づく診断・治療方針を提供できることが、同院の特徴のひとつだ。「故郷である高松市をはじめ、香川県に住む皆さまの健康に貢献したいと考え、開院いたしました」と入江院長が語るように、地域への思いが込められている。
高松市や丸亀市などから、さまざまな症状を訴える患者が訪れる。中でも6割以上を占めているのが片頭痛だ。内服薬のほか、3種類ある皮下注射の新薬の処方を行っている。「30~40代の若い世代の女性が多く来院されます。お仕事や育児でお忙しい方も多いですから、お待たせしない、通いやすいクリニックを目指しています」と入江院長。
そこでSNSのメッセージ機能やホームページを活用したWEB予約や問診サービスを導入することで、患者の待ち時間を短縮。オンライン診療・処方も視野に入れて、診療体制を整えていく予定だ。
- ダイナミックな「生」「成」の墨書が患者を出迎える
- 待合スペースや廊下を芸術作品が彩る
MRIによる即日検査・即日説明を実施
片頭痛に次いで物忘れの症状を訴える高齢患者が多い。診断で特徴的なのがAIを活用していること。MRIで撮影した脳の画像をもとに、数年後にどのくらいの確率でアルツハイマー型認知症に至るのかを解析。データを提示しながら、治療方針を決定する。
脳神経外科には欠かせないMRI検査でも、配慮が行き届く。即日検査・即日説明を目標とし、スピーディな検査を実施。来院から1時間以内に一連の流れが完了できるよう心掛けている。
検査中は動物や熱帯魚などの映像やヒーリングミュージックを流すことで、患者の不安感を和らげている。閉所恐怖症の方でも検査を受けられることが狙いだ。
検診についても、脳ドックから全身がんドックまで幅広いメニュー※を取り揃える。特に全身がんドックではDWIBS法を採用。従来よりも短時間で実施でき、事前の注射もいらないため受診者の負担は軽くなる。また、腫瘍マーカーの血液検査も併用、より高精度な検査を実現した。
「香川県は海も山もある自然豊かな土地で、観光地としても魅力があります。ゆくゆくは海外からの旅行客向けのドックも実施できれば」と入江院長は展望を語る。
- MRI検査では映像や音楽で患者の負担軽減を目指す
ホスピタリティの高さも魅力のひとつ
内装にも入江院長のこだわりが詰まっている。「認知症の治療で音楽療法が行われているように、芸術には人の心に働きかける力があると考えています。そこで医療と芸術が融合するようなクリニックづくりを目指しました」。壁や床には木曽福島のくるみや漆の木材を使用。絵画やオブジェなどを飾り、美しい音楽を流すことで、リラックスできる空間に近づける。
「クリニック名の『生成』は『生きて成す』という意味の造語です。人生を100歳まで元気に生きて成すことを目標に、ぜひ一度ご来院いただければと思います」と入江院長は呼びかける。
※ 自由診療 脳ドック 19,800円(税込)/全身がんドック 77,000円(税込) ほか
- 桜の木のデスクは肌触りがよく、多くの患者が撫ぜている
院長
入江 恵子
いりえ・けいこ●1981年3月、藤田保健衛生大学(現・藤田医科大学)医学部卒業。香川医科大学(現・香川大学医学部)、米国サンフランシスコ大学(UCSF)留学、京都大学医学部国内留学などで脳血管内治療の手技を磨き、藤田保健衛生大学医学部脳神経外科講座講師、名古屋共立病院脳神経外科部長などを務めた。22年5月、生成脳神経クリニックを開院。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医、日本脳神経血管内治療学会
医療新聞社
編集部記者の目
2022年5月に開院した、生成脳神経クリニック。国内外での留学や名古屋共立病院脳神経外科部長などを経た、入江恵子院長の脳神経外科医としての長年の豊富な経験と、AIを用いた診断システムや患者の不安を和らげるMRI検査など、最新の技術の両方を活かした診療を提供している。内装もリラックスできる空間を目指して入江院長が自ら選んだ木材で作られた壁やこだわりのアート作品で飾られ、患者に安らぎを与えている。
Information
〒761-8075
香川県高松市多肥下町468-3
TEL. 087-813-5511(代表)
【診療時間】月~土 9:00~12:00
月~水、金 14:00~18:00
【休診日】木・土午後、日祝、年末年始