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長野厚生連 佐久総合病院 

佐久医療センター

循環器内科、脳外科などと連携し
低侵襲・安全性を重視した治療を提供

術前検査でも術中も造影剤を一切使用せず

長野県佐久市にある佐久医療センターでは、2017年に心房細動に対する低侵襲手術「ウルフ−オオツカ法(W-O法)」を導入しました。対象の多くは抗凝固療法下に塞栓症を起こした患者さんや、出血性合併症(消化管出血、血尿など)のために抗凝固療法の継続が困難な患者さんで、非常に良好な結果を得ています。

 ブレインハートチームとして循環器内科、脳外科と連携し患者さんを診ており、脳梗塞後の患者さんに対しては原因に応じW-O法だけでなく、カテーテルアブレーション治療や経皮的卵円孔開存(PFO)閉鎖術の適応を検討しています。

 頻脈性不整脈に対するカテーテルアブレーション治療は急速に発展しており、当院でも年間約150例(うち心房細動は約120例)※1を施行しました。当院では術前検査および術中に造影剤を一切使用せずに治療を行うのが特徴で、低侵襲・安全性を重視した治療を行っています。

3D内視鏡を用いた 鏡視下手術(MICS)も採用

 その他の低侵襲心臓治療にも力を入れており、外科的な大動脈弁置換術や僧帽弁形成/置換術、冠動脈バイパス術では3D内視鏡を用いた鏡視下手術(MICS)を行っています。術後入院期間が約5日と回復が早いのが特徴です。

 また、手術のリスクが高い患者さんに対しては経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)を2015年に県内で初めて導入し、300例以上※2の経験を積み重ねてきました。2022年、僧帽弁閉鎖不全症をカテーテルで治療するMitraClipも開始しました。

 上信越道と北陸新幹線により当院へのアクセスは比較的良好です。ドクターヘリを運用しており、緊急症例も多く受け入れています。

 自然豊かな環境の中、多職種からなるチームで、1日でも早く患者さんが日常生活に戻れるよう最新かつトップレベルの治療を提供しています。

※1 2021年1~12月  ※2 2015年6月~2022年8月

心臓血管外科副部長

濵 元拓(はま げんたく)

循環器内科副部長

南野 安正(のうの やすまさ)

Information

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     土曜 8:30~12:30