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シミズ病院グループ 医療法人清仁会

洛西シミズ病院
ガンマナイフセンター

マスクシステムの新型ガンマナイフで、
患者にやさしい治療を実現

転移性脳腫瘍などの治療を京都府内で精力的に行う

 ガンマナイフは主に脳内疾患を治療する放射線医療機器。病変に約200本の細いビーム(ガンマ線)を集中的に照射し、がん細胞を破壊する。合併症や感染症の危険性がほとんどない上、高い治療効果が期待できる。

 洛西シミズ病院ではガンマナイフの運用を2004年にスタート。以来、肺がんなどからの転移性脳腫瘍をはじめ髄膜腫、聴神経腫瘍、脳動静脈奇形など、多くの疾患を治療、累計の症例数は2022年12月時点で2843例に達した。

「2017年に新型機を導入しました。従来は患者さんの頭部が動かないよう、金属製のピンで頭部を固定する必要がありました。対して、新型機のマスクシステムでは患者さん一人ひとりの顔に合わせたマスクを作成・装着するだけで頭部を固定できるので、手術後であっても適応できます。患者さんの心身の負担は大きく軽減されました」

と同病院ガンマナイフセンターの佐藤学センター長は力を込めた。同センターには、京都府内はもとより関西各地から患者が訪れる。医療機関からの信頼も厚く、がん拠点病院からの紹介も少なくない。

「マスクシステムを導入したことで、単回照射では治療が難しかった比較的大きな腫瘍や、脳幹などリスクが高い部位にある腫瘍でも分割照射で治療できるようになりました」と川邊拓也副センター長は話す。ガンマナイフ治療施設が日本全国から集う『明日のガンマナイフを担う会』2023年度の当番世話人でもある。

「放射線治療への不安感を解消できるよう、患者さんとのコミュニケーションを重視してきました。患者さんは自分の家族だと思って接しています」と佐藤医師は笑顔で語る。

取材・文/岡林秀明

ガンマナイフセンター
センター長

佐藤 学

ガンマナイフセンター
副センター長

川邊 拓也

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