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医療法人沖縄徳洲会

出雲徳洲会病院

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低侵襲かつ高精度な
内視鏡検査・治療で地域を支える

最新鋭の内視鏡システムで負担の少ない内視鏡検査を

 2020年4月、出雲徳洲会病院では内視鏡センターを新設し、地域に多い中高年や高齢者などへの内視鏡検査・治療に力を入れている。センターの理念は「低侵襲かつ質の高い診断・治療の実践」。LED光源を搭載した最新鋭の内視鏡システムをいち早く導入したのもその一環だ。明るく高解像度な上、光源の色を変えて微細な血管・構造を強調し、目的に応じた内容を観察できると結城美佳医師は話す。「病変の早期発見から質的な診断、内視鏡治療の可否まで一度の検査で確認できます」

 高精度な内視鏡システムを活用し、胃や食道などの検査において低侵襲な経鼻内視鏡を提供しているのも特徴的だ。利点の一つが、嘔吐反射の心配がなく、患者の苦痛を大幅に軽減できること。また心拍数の上昇も抑えられ、心肺機能が低下している高齢者にも安全性を高めて実施できる。喉の麻酔も不要で誤嚥のリスク抑制につながると駒澤慶憲医師。「内視鏡検査は定期的に受けることが肝要。負担の少ない経鼻内視鏡が特に有用です」

 大腸の内視鏡検査においても、腸管の形を無理に変えることなく行えるパワーレス挿入法を開発・実践するなど、患者の負担軽減を徹底。女性は希望に応じて女性医師が担当するなど、受診しづらい女性への配慮も行き届く。また全内視鏡室にブルーライトを導入しているのも新しい。「内視鏡の精度向上と共に、患者さんのリラクゼーションも期待できます」(新垣昌利医師)

 早期発見できれば、ESDなどの内視鏡治療を継ぎ目なく提供。柔軟で小回りが利く特性をいかし、経鼻内視鏡下の食道ESDまで実施しているのは世界でも珍しい。本領域のスペシャリストとして知られる結城医師を筆頭に、熟練のスタッフが集う同院だからこそ可能な手技といえるだろう。そうした高度な技術を、女性医師など後進にも積極的に伝えていくという。

 外科や麻酔科との連携も充実し、検査から治療まで一貫して提供できる環境が整う同院。「空港や高速から好アクセスな立地を生かし、多くの方々を支えていければ」と結城医師は微笑む。

  • (左)消化器内科部長 駒澤 慶憲
    (中央)内視鏡センター長 結城 美佳
    (右)消化器内科 新垣 昌利

医療新聞社
編集部記者の目

 経鼻内視鏡といえば、患者の負担を抑えられるメリットの反面、経口内視鏡と比べて解像度が低い点が指摘されていた。それがここ数年の内視鏡システムの発展に伴い、気軽に高精度で受けられる検査へと、大きな進歩を遂げている。大腸内視鏡の際、希望すれば経鼻内視鏡で下剤を投与できる体制も整えるなど、独自の取り組みも進めている同院。午前中に胃から大腸まで検査し、午後は出雲観光に―。そうしたメディカルツーリズムの先鋭としても、注目を集めている。

Information

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2020年4月
内視鏡センター
OPEN

〒699-0631
島根県出雲市斐川町直江3964-1

【受付時間】月〜金8:00〜11:30
当日胃カメラ希望の場合、
絶食(水・お茶は摂取可)にて
早めにご来院下さい

TEL.0853-73-7000

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