• 京都府

シミズ病院グループ 医療法人清仁会

シミズ病院

脳血管内治療を中心とした
救命救急医療で地域医療を支える

24時間365日体制で脳疾患患者に対応

 「脳神経外科ならシミズ」として地元の京都市西部はもとより府内広域にわたって住民に知られているシミズ病院。「断らない」をモットーに24時間365日体制で救急患者を受け入れている。その大半が脳疾患で年間2000件(2019年1月~12月)に及ぶ。



 同院は、脳卒中の医療拠点としての大きな役割を担っており、患者が直接搬送されてくるケースのほかに、例えば高度急性期の脳梗塞患者に有効とされる血栓回収療法を実施できない医療施設からの搬送を常時受け入れる体制がとれている。このことから、日本脳卒中学会では、同院を地域において脳卒中治療の中核となる施設として認めている。

 「これまでも他の医療機関さんからのご紹介を受け、積極的に治療を行ってきました。これからも連携を取りながら、地域の医療に貢献してまいります」と清水史記理事長は話す。

 脳卒中治療は1分1秒が命に直結する時間との戦いだ。同院では、夜間でも脳神経外科医2名が常駐し、常に救急患者の受け入れや治療ができる体制を組んでいる。

 さらに特筆されるのが、カテーテルを血管に挿入して行う血管内治療だ。開頭手術より患者の術後の負担が少ないのが特徴。例えば脳梗塞では血栓回収療法、脳動脈瘤ではコイル塞栓術を第一選択として対応している。ただ開頭手術が適している症例もあり、より安全で確実な方法を目指して常勤医9名が検討して合議し、迅速に選択している。

 術後もグループ病院と連携し、自宅復帰に向けたリハビリテーションまで一貫して行える体制が整っている。

  • 脳血管内治療の様子
  • 2020年9月に導入した血管撮影装置

関西有数1300平方㍍のリハビリエリアで治療

 シミズ病院グループでリハビリテーションの中核を担うのが洛西シミズ病院だ。2016年4月に回復期リハビリテーションセンター(病棟100床)を増設。入院後の早期から理学療法・作業療法・言語療法を行い、日常生活動作(ADL)の向上に努めている。

 同センターには関西有数の1300平方㍍もの広さを持つリハビリエリアがあり、免荷歩行装置では15㍍の直線距離を歩ける。リハビリテーション科副部長の桐谷奈央子医師は「長さ広さを生かしてダイナミックなリハビリができるので、治療効果につながっています」と話す。リハビリ室は明るく開放感があり、リハビリ意欲を増進させる効果も期待されている。

 リハビリロボットなどの支援器具も積極的に活用。歩行アシストロボットは、重症患者でも初期段階から自然な歩容で歩き方を練習でき、映像やデータをもとに体重移動や足の使い方の改善につながるという。また上肢用ロボットは画面の目標に沿って腕を乗せたアームを動かし、機能の改善を図る。これらの取り組みは、どれだけADLが向上したかを数値で表した実績指数や在宅復帰率といった数字にも明確に現れている。



 「これからはますますオーダーメードなリハビリが必要とされます。例えば畑仕事には、しゃがんだり、不整地を歩いたりする訓練が必要です。実際に自転車に乗る訓練も行っていますし、自動車の運転再開は教習所と連携してサポートしています」と桐谷医師は、患者に寄り添ったリハビリを第一に考えている。

取材/河嶋一郎

  • 歩行アシストロボット
  • 上肢用ロボット

理事長

清水 史記

医療新聞社
編集部記者の目

 京都市西部から隣接する亀岡市など広域で市民・府民の健康を支えるシミズ病院グループの各病院。次々と運ばれる脳卒中患者などの高度急性期治療からリハビリテーションまで一貫して行える施設が整っており、患者はもちろん救急隊からも絶大な信頼感が寄せられている。関西有数の広々としたリハビリエリアは圧巻で、まるで体育館のようだ。リハビリは患者本人の前向きな気持ちも大事だが、充実した施設はさらにその患者を後押しして、治療効果を上げるに違いない。

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