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森山眼科クリニック

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患者ニーズに応えた眼科医療体制を確立
通常症例から難症例まで幅広い手術を提供

実績を生かし地域の白内障手術のニーズに応えたい 

 東京都立川市、西国立駅からほど近い閑静な住宅街に位置する森山眼科クリニック。白内障手術の難症例や合併症を伴う複雑な症例に取り組んできた森山涼院長が、2019年11月に開業した眼科クリニックだ。白内障手術に特化し、開院からわずか1年で796例(20年1月~12月)もの手術数を重ね、近隣地区はもとより三多摩地域の眼科医療を支えている。

 森山院長がこの地に開業した理由の一つは、生活の拠点となる最寄り駅から徒歩で行ける眼科がなかったことだ。 「都心では比較的充実した医療が受けられますが、23区外となると白内障手術などを気軽に受けられる医療機関が少ない傾向にあります。当初、西国立駅周辺には眼科は1施設もなく、これまでに得た眼科の知識や技術を生かし地域の皆さまのお役に立ちたいと考え開業しました」

 同院は白内障の日帰り手術を中心に目の不調や見え方の相談、幅広い症例の治療法の提案など、患者に寄り添った診療に注力している。その実績から白内障手術を求める患者が数多く来院。当初週1日だけだった手術日も現在は週2日でフル稼働するほど患者が急増している。さらに21年4月からは週3日に増やし、そのニーズに応えていく予定だ。

手術の待機期間の短縮につながる充実の検査提供体制

 白内障手術のスペシャリストとして知られる森山院長が重視するのは治療方針を決定づける「検査」と「診断」だ。手術を受けるためには正確な検査とデータに基づく診断が不可欠となる。同院では角膜、水晶体、乱視などを立体的に評価できる前眼部三次元画像解析装置をはじめ、大学病院並みの機器をそろえ先進的な検査を導入している。検査にあたるスタッフも、国家資格である視能訓練士の有資格者が担い、質の高い検査を下支えしている。こうした体制は、スピーディーな検査、手術待機期間の短縮を可能にしているという。

 一般的に、来院時に白内障と診断がつき、手術を受ける場合には相当の待機期間を要するケースが多い。その間、生活の質の低下や患者の不安・ストレスが増幅することもある。同院ではこの待機期間をなるべく解消し、患者の快適な視力をいち早く取り戻すことに尽力している。常時1カ月待ち程度で手術を受けることが可能だという。

  • 手術中の画像や患者データを大画面で確認しながらの手術が可能な高精度な設備を完備した手術室
  • 角膜、水晶体、乱視などを立体的に評価する前眼部三次元画像解析装置

患者満足度を重視して眼内レンズ選びをサポート

 眼内レンズには、単焦点、二焦点、多焦点などの種類があり、それぞれ特性がある。

 「ゴルフなどスポーツを楽しみたい方、読書が趣味の方、仕事でパソコンをよく使う方など、患者さんのライフスタイルと『どのように見えてほしいか』はさまざまです。そこで、当院では独自に作成した資料をもとに、私や視能訓練士、看護師が患者さん一人ひとりの用途に合ったレンズ選びをお手伝いする時間を設けているのです」。1時間程度かけて眼内レンズの特徴を説明、その時に決められない場合は、複数回面談を重ねて決定する。これは術後の見え方の満足度につながる重要なポイントだ。患者満足度を追及する森山院長は、患者の手術に対する不安を軽減するために手術の様子を家族が見学できるオープンシステムを導入するなど、メンタル面での配慮も欠かさない。

 一方、実際の白内障手術は大半が難易度の低い一般的なケースであるが、わずかながら難症例や合併症を伴うケースもあるという。「難症例とされる成熟・過熟白内障や90歳以上の超高齢者、眼内レンズ偏位といった方もまれに受診されます。そのような症例でも十分対応できる体制があり、実績を重ねています」

 地域の人たちが気軽に通える眼科をコンセプトとする同院。そこには豊富な手術実績と、白内障手術で多くの人に生活の質を高めてもらいたい、という想いが共存している。

取材/冨永雅裕

院長

森山 涼

もりやま・りょう●2004年、東京医科大学医学部卒業。06年より井上眼科病院勤務、眼科診療全般および白内障手術に携わり17年より副院長。19年より現職。日本眼科学会認定眼科専門医。日本白内障屈折矯正手術学会理事。

医療新聞社
編集部記者の目

 森山涼医師は「高齢であっても、見える喜びを手術を通じて伝えたい」と話す。加齢に伴い罹患率が上昇する白内障。高齢者の受診を見据えた院内設計や対応にも配慮している。検査は車椅子でも移乗せずに受けられるバリアフリー設計にしているほか、認知症の症状などがある場合には、家族に入ってもらうといった細かな配慮も行っている。近隣の医療機関からの紹介で、100歳を越える患者が手術を受けたケースもあるという。
森山医師は「白内障日帰り手術は、これまで多くの方々に『やって良かった』、『生活の質が上がった』と喜ばれている手術です。自覚症状が出てから来院するだけでなく、60歳を超えたら年に一度は検査をしていただくことをお勧めします」とやさしく微笑んだ。

Information

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〒190-0021東京都立川市羽衣町2-49-6 
JR南武線『西国立駅』徒歩約6分

TEL.042-521-1117

【診療時間】 月~金9:30〜12:00/14:00〜17:00 土9:30〜12:30

【休診日】火・日・祝
水・金午後は手術のため外来診療なし
※選定療養 多焦点眼内レンズ白内障手術 15万円〜22万円

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