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熊本大学病院
消化器内科 肝疾患センター

脂肪肝からの肝がんが増加
『 熊本脂肪肝プロジェクト始動!』

 C型肝炎ウイルス感染による肝がんが減少傾向なのに対し、相対的に増えているのが、C型肝炎ウイルス排除後の方や、脂肪肝からの肝がんです。

 脂肪肝は、アルコール性と非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に大別できます。NAFLDの多くは単純脂肪肝(NAFL)ですが、NAFLDの内約1割が非アルコール性脂肪肝炎(NASH)で、国内患者は推計100万人といわれます。脂肪肝の主原因は飲酒のほか過食、運動不足など生活習慣で、肥満、高脂血症、糖尿病などの方も脂肪肝が疑われます。

 2020年末「熊本脂肪肝プロジェクト」が始動しました。これは脂肪肝の目安となる肝臓の線維化(硬さ)を予測する「FIB-4 index」を用い、病状が進行する前に専門医で受診してもらうシステムです。スマートホンからアクセスし、肝機能など数値を入力すると脂肪肝の段階が判定されます。危険度が高い方は、是非とも熊大病院肝疾患センターに電話やメールでご相談ください。各地域の病院をご紹介します。

熊本大学消化器内科 教授 


田中 靖人

日本肝臓学会 理事
日本肝臓学会認定 肝臓専門医

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