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医療法人 光竹会

平尾 ごう脳神経外科クリニック

  • 動画あり

患者・家族の不安に寄り添い
その人に応じた最適の治療を目指す

近年、けいれんを伴わない高齢発症てんかんが増加

 「てんかんは子どもの病気というイメージがありましたが、近年、65歳以上の高齢者でも発症率が高いことがわかってきました。『高齢発症てんかん』の特徴は、けいれんを伴わないケースが多いことです」と話すのは福岡市南区にある平尾ごう脳神経外科クリニック院長の正崎泰作医師。東京大学農学部出身で、同大学院修士課程修了後、企業の研究職を3年間務め、その後、「臨床に携わりたい」と島根大学医学部に入学した異色の経歴の持ち主。静岡てんかん・神経医療センター、産業医科大学病院などを経て、2021年4月、同クリニック院長に就いた。産業医科大学病院では、てんかん治療で知られる赤松直樹先生に師事した。

 高齢発症てんかんは海馬が存在する側頭葉が原因となる焦点意識減損発作であることが多い。反応がなくなり、ぼーっとしているように見える。けいれんを伴わないことが多く、認知症と間違えられることもある。

「てんかん性健忘」も高齢者に多い疾患。発作は起こさず、症状は記憶力低下のみだ。どちらの疾患も抗てんかん薬の投与で認知機能の改善が期待できる。早めの検査と治療がカギになる。

 院長着任時に最新の脳波計を導入。脳から出る微弱な電気信号を記録することで、てんかん、意識障害などの症状がわかる装置で、CT、1・5T超電導MRI、血管撮影装置を含めて、てんかんセンター並みの検査が行えるようになった。

  • 脳波計を操作する正崎医師

一番の特徴は問診に1時間以上かけること

 同クリニックの一番の特徴は問診に1時間以上かけることだ。発作時の様子に関しては本人だけでなく、家族など目撃者からも、しっかりと聞いているほか、特に小児患者の場合、人生を通しての疾患となるケースも多いことから、家族構成や病歴、通学、学校生活、部活、好きなことなどにも耳を傾ける。「きちんと服薬を続ければ発作をコントロールすることが可能になります」と正崎医師の目線は温かい。小児てんかんの患者が成人すると小児科では診療できなくなるが、そうした場合の患者も多数受け入れている。

院長

正崎 泰作

医療新聞社
編集部記者の目

福岡市南区の平尾ごう脳神経外科クリニックはクリニックながら、てんかんセンター並みの設備機器を導入。最新の脳波計やCT、1.5T超電導MRI、血管撮影装置などを備え、ハイレベルな検査を行えるようになった。院長の正崎泰作先生は静岡てんかん・神経医療センター、産業医科大学病院などで腕を磨き、2021年、同クリニックの院長に就いた。小児・高齢者の患者も多く、徹底して患者に寄り添い、言葉・訴えに耳を傾けている。

Information

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平尾 ごう脳神経外科クリニック

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〒815-0082
福岡市南区大楠2丁目8-29

【診療科目】脳神経外科 脳神経内科

【診療受付時間】9:30~12:00/13:30~18:00

【休診日】水曜日・日曜日・祝日

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