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医療法人社団都筑会

つづきレディスクリニック

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メッセージアプリを活用し
婦人科腫瘍患者に特化した
在宅医療を提供

24時間365日体制の婦人科がん専門の在宅医療

 婦人科のがんは他のがんと比べ、特有の経過をたどるケースが多い。それだけに、きめこまやかな対応が必要だ。横浜市都筑区のつづきレディスクリニックは婦人科腫瘍患者に特化した訪問診療を行っている。

 吉岡範人院長は2019年に同クリニックを承継、前勤務先(聖マリアンナ医科大学)の末期がん患者から「今後も先生に診てほしい」との強い希望があり、在宅医療を始めた。午前と午後の外来診療の間や、診療後の時間を訪問診療にあてる。

 婦人科終末期の患者は腹水と痛みに悩まされる。利尿剤や輸血製剤で腹水を抜き、重度の場合はポケット超音波下の穿刺も行う。痛みのコントロールも重要で、激しい痛みには、点滴などで対応する。

薬剤師・看護師と連携し信頼できるチームを構築

 緊急時の出動もいとわない薬局や訪問看護ステーションの力を借り、チーム医療を実践。「迅速な対応の薬剤師、看護師で大いに助けられています」と吉岡医師は話す。信頼できるチームがあるからこそ、24時間365日の対応が可能になった。

 患者にはメールやメッセージアプリで、日々の細かい体や心の変化を送ってもらう。「人生の最期をよりよく生きてもらうことが大切。話し相手になることもケアの一環です」(吉岡医師)。患者の家族とのコミュニケーションも同じく重視する。

 抗がん剤治療を続けたい患者には連携する聖マリアンナ医科大学を紹介する。クリニックだけでは対応が難しい場合、遠慮なく他の医療機関の協力を仰ぐ。柔軟自在な対応が同クリニックの真骨頂だ。

 緩和医療実現には病院間の垣根を超えた取り組みが必要。「がん患者さんの在宅・訪問医療は、多くの人・機関の協力で成り立ちます。今後は他の医師も巻き込み、緩和医療の輪を広げたいです」と吉岡院長は力を込める。

文/高橋 美森

院長

吉岡 範人

よしおか・のりひと●2003年、聖マリアンナ医科大学卒業。日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医、日本婦人科腫瘍学会認定婦人科腫瘍専門医。

医療新聞社
編集部記者の目

 婦人科腫瘍の患者のために、日夜奔走する吉岡院長。在宅診療にとって、チーム医療体制の構築は重要。取材では協力体制を築く訪問看護ステーションや薬局への信頼と感謝の思いを何度も口にされていた。そして「より多くの婦人科腫瘍の患者をケアする」という理想を叶えるために、さらなる協力者として、一緒に在宅診療に打ち込んでくれる医師を絶賛募集中だという。吉岡院長の熱い思いが伝わってくる取材だった。

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