• 大阪府

独立行政法人 地域医療機能推進機構(JCHO)

大阪病院

  • 動画あり

内科と外科・
大腸がん治療のエキスパートが
連携し、低侵襲治療を追求。

ほぼ腹腔鏡で行う大腸がんの外科治療

 「大腸がんの診断、早期から進行性のものまで、どんなステージにも対応します。内科と外科が連携し、浸潤の深さ、病理結果を踏まえて、最善の治療を心がけています」とJCHO大阪病院・外科部長の井出義人医師は話す。

 低侵襲というメリットに着目し、手術の多くを腹腔鏡で行う※1。閉塞性大腸がん、他臓器浸潤大腸がんなどの症例にも腹腔鏡手術を適応。3D高画質腹腔鏡システムを導入し、より精緻な手術を追求する。進行直腸がんには集学的治療を施し、肛門近傍下部直腸がんには括約筋間直腸切除術(ISR)を積極的に導入し機能温存に尽力する。「切除不能な進行大腸がんには患者さんの状態・希望を踏まえた抗がん剤治療を提案します。手術が可能になれば、予後を想定し、迅速に切除を検討します」とがん薬物療法にも精通する井出医師は話す。

  • 外科

低侵襲を心がける患者ファーストの診断と治療

 早期の表在大腸がんは侵襲の少ない内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を中心に治療し、年間施術数124件※2を数える。技術難度が高い手技で、山本医師が独自に開発したクリップフラップ法も適宜使用し、難症例にも対応している。

 がんのリスクは誰にでもある。定期的な便潜血検査と正しい診断・治療が肝要だ。大阪市西部から関西一円を診療圏とするJCHO大阪病院。低侵襲性と根治性を追求し、患者一人ひとりに寄り添ったがん医療を提供する。

  取材・文/五十嵐幸司

※1 大腸がん手術数124件中、腹腔鏡手術121件(2020年1月~12月)
※2 2019年1月~12月

  • 消化器内科

外科部長

井出 義人

いで・よしひと●1997年北海道大学医学部卒業。日本消化器外科学会認定消化器外科専門医、日本臨床腫瘍学会認定がん薬物療法専門医

内視鏡センター長

山本 克己

やまもと・かつみ●1995年防衛医大医学部卒業。日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医、日本消化器病学会認定消化器病専門医

医療新聞社
編集部記者の目

患者に配慮しながら、どんなステージの消化器がんにも柔軟に対処するJCHO大阪病院。内視鏡検査を行い、浸潤の浅いがんは侵襲の少ないESDで丁寧に行う。医療技術の進歩によって内視鏡検査・治療の時間は短くなった。山本克己医師の「もちろん時間短縮はすばらしい。ただ、それ以上に丁寧に確認し、(がんを)見落とさない治療が大事です」という言葉が心に残った。浸潤が進む大腸がんであっても、井出義人医師を中心にほとんどの手術を侵襲の少ない腹腔鏡手術で行っている。

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