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地方独立行政法人加古川市民病院機構

加古川中央市民病院

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充実した設備と技術で
循環器疾患に挑む

24名の循環器内科医を擁し、さまざまな疾患に対応

 兵庫県の加古川中央市民病院・循環器内科では、24名で多様な循環器疾患の治療にあたっている。狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患や下肢閉塞性動脈硬化症といった末梢動脈疾患については、カテーテル治療を積極的に行っている。心臓弁膜症では大動脈弁狭窄症は経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)を行い、昨年※60例を治療した。また、僧帽弁閉鎖不全症にはマイトラクリップというカテーテル治療を2022年5月より開始。不整脈に関しては、カテーテルアブレーションに力を入れ、心房細動・心房粗動・発作性心室性頻拍・心室性頻拍などの根治を目指している。同院にはマグネティックナビゲーションシステムという磁気でカテーテルを操作するシステムがあり合併症・被ばくの低減を可能としたアブレーションを行っている。また、ペースメーカーや両心室ペーシング機能付埋込型除細動器(CRTD)の植え込みなども行っている。同院は成人先天性心疾患診療も行い小児先天性心疾患からの移行期医療にも力を入れている。

 回復期心臓リハビリテーションを積極的に行っている。「入院中にはCPXという負荷検査を行い、患者ごとに適した内容でリハビリを開始し、退院後も外来通院でリハビリを継続して日常生活でどの程度負荷をかけてよいのか指導を行っています」と角谷医師は語る。

  • 冠動脈インターベンションによる狭心症の治療

24時間体制を組みいつでも患者を受け入れる

 同院には救急科があるが、循環器内科疾患を思わせるような患者が運び込まれた場合、その患者へのファーストタッチは循環器内科が行っている。「毎日午前午後救急当番を設け、24時間365日心疾患の急患に対応しています。時にはドクターカーに循環器内科医が乗り、車内から心電図などのデータを病院に送り、できるだけ早い対応が、可能となるようにしています」と角谷医師は力を込める。

 地域医療との連携についても力を入れている。患者ごとの経過や治療計画を記載した地域連携パスを導入し、東播磨医療圏内の開業医や他院の医師と共有することによって、地域全体で患者を診ていくという体制を築いている。

※2021年1月~12月

 東播磨地域全体の循環器疾患に苦しむ患者の心強い味方として、存在感を発揮し続ける。

循環器内科主任科部長 兼
心臓血管センター 副センター長

角谷 誠

厚生労働省認定臨床研修指導医
神戸大学医学部臨床教授
医学博士

医療新聞社
編集部記者の目

 心臓血管センターは、循環器内科と心臓血管外科が一致協力して心疾患の治療に取り組む。外科的治療が必要となるほど重篤な症例以外は、多くの症例を循環器内科が引き受ける
。診察をした医師が、そのままカテーテル治療を行うケースも多い。カンファレンスに加わった外科医も必ず立ち合い、カテーテル治療中にもし外科的治療が必要と判明した場合、すぐに手術室へ移動し、外科医が執刀する。まさにシームレスな診療体制といえる。

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