当科では脊椎脊髄手術を含め、年間約300件（2021年1月～12月）の脳外科手術をしています。未曾有の我が国の少子高齢化に伴い、当科では高齢者の健康寿命を考慮し、早め早めに適切な治療介入が重要と考えています。

　急性期脳梗塞に対するt-PA静注療法や血栓回収治療はもちろんですが、当脳卒中センターではこれまで、術中モニタリングを必須とし、ナビゲーションや蛍光血管撮影とリンクした最新の顕微鏡下に頭蓋底手術のテクニックやバイパス術を併用した手術を行って参りました。

　今後、血管内治療の発展・進歩に伴い、治療困難な脳動脈瘤などへの対応が必要です。特に救急科、循環器内科、神経内科、麻酔科（麻酔科科長・井上洋）、臨床検査科、臨床工学科、リハビリ科などと協力し、より良い治療を継続して参ります。

　本年度より、新しく脳卒中センター長として脳卒中の外科手術および脳血管内治療に秀でた竹村篤人医師が赴任し、今後ますます充実した安全な治療を目指していきます。どうぞよろしくお願いいたします。