• 鹿児島県

医療法人玉昌会

加治木温泉病院

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患者や家族を第一に考え時代に合わせた肝疾患治療を実践

病院全体で研鑽を続けチーム医療の向上目指す

 加治木温泉病院は急性期と回復期・慢性期を合わせて350床を有する鹿児島県内屈指のケアミックス病院。肝臓内科、腎臓内科、循環器内科などの診療科をそろえ、1978年の開院以来、所在地である姶良市のみならず、他の市町村からも多くの患者を受け入れてきた。

 肝臓内科の診療部長を務める有馬卓志副院長は「紹介では肝臓がんや管理の難しい肝硬変の患者さんが多いです。他院での急性期の治療後にリハビリが充実した当院で受け入れるケースも多くあり、また終末期の方を診ることもあります」と話す。

 患者優先の治療を実践し、多職種による肝炎医療チームを結成。県主催の研修への参加や職員全体で勉強会を開くなどスキルの向上に努め、きめ細かな医療を提供している。退院後の在宅療養を見据えて、社会福祉士がサポートに加わることもある。

 血液検査や、エコーやCT、MRIといった画像検査も、検査から結果判明まで当日中で完了するよう心掛けている。
 手術や移植が必要な患者には、大学病院や他の急性期病院を紹介。その場合は患者や家族と相談し、希望の治療がかなうだけでなく、通院や看病などの負担が少ない転院先を検討する。

 患者の動向にも変化がみられる。「薬物療法の進歩からウイルス性肝炎は減少傾向にある一方で、近年はアルコール性肝疾患が増えています。治療には減酒や依存症の改善が重要。21年からは内科でも飲酒の多幸感を軽減する内服薬の使用が認められましたので、今後は生活習慣も含めた治療にも注力したいですね」と有馬副院長は語る。

院長

夏越 祥次

肝臓内科
診療部長・副院長
地域医療連携センター長

有馬 卓志

日本消化器病学会認定
消化器病専門医
日本肝臓学会認定
肝臓専門医

医療新聞社
編集部記者の目

 ケアミックス型病院として、地域住民を支える加治木温泉病院。「時代の変化にあわせて、肝臓の病気になる原因には変化が見られる」と肝臓内科診療部長の有馬卓志医師は語る。たとえば肝硬変の原因として従来はウイルス性肝炎が多く、NASH(非アルコール性の脂肪性肝炎)が話題となった時期もあったが、現在は依存性もあってなかなかやめづらいアルコールによる脂肪肝が増えている。飲酒量コントロールするための生活全般に目を配った診療を目指している。

Information

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加治木温泉病院

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鹿児島県姶良市加治木町木田4714

TEL.0995-62-0001
FAX.0995-62-3778

診療日 月~土(土は午前のみ)
受付時間 8:30〜11:30/13:30-17:00
診療時間 9:00〜12:00/14:00-17:30

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