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長時間透析を提供し、患者の身体の負担を軽減する。
より多くの患者のため、更なる普及を目指す


医療社団法人瑛会
東京ネクスト内科・透析クリニック
 
じんない・ひこひろ
院長 陣内 彦博 先生
 
【経歴】
1999年 中山医科大学卒業、日本・台湾両方の医師免許取得。
2013年より現職
 
日本透析医学会認定透析専門医
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長時間透析で患者の社会復帰をサポートする

 京ネクスト内科・透析クリニックの陣内彦博院長は、父親が台湾で医院を開業していたこともあり、日本で生まれ育ちながら台湾の大学を卒業し、台湾と日本の両方の医師免許を取得した経緯を持つ。それから東京女子医科大学病院で透析治療に携わるようになり、恩師にあたる秋葉隆教授から「患者のためになる透析」として学んだのが、長時間透析だ。「透析の時間を長くとると、より多くの毒素の除去を目指せます。その結果がさまざまな薬を大幅に減らすことに繋がるため、一般の方に近い生活が送れるようになるのです」と陣内院長は振り返る。良い治療だと確信したものの、勤務していた当時の大学病院では長時間透析の提供は難しかったため、開院に至ったという。
 
 

周囲との連係で透析環境の向上を目指す

 「一人の医師が提供できる医療の範囲は決まっています。そのため長時間透析を地域の患者さんに提供しながら、その輪を広げていきたいと考えています」と陣内院長。そこで診療の成果を学会で発表し、自らの実践する医療が正しいか客観的に評価されることで、全国的な普及への一助となることを目指す。また長時間透析の手段の1つとして小型化された在宅透析用の機器が必要になると考え、透析機器メーカーへ臨床側の意見を積極的に届けている。「こういった私の長時間透析に懸ける熱意が、同じように当院の各部門のリーダーたちに伝わっていると思います。そのリーダーたちが更に他のスタッフに広めてくれるのです」
 
 ゆくゆくはアジア各国の透析環境を向上させることまで計画しているという陣内院長。多くの患者の声を励みに、これからもより良い透析の実現に力を入れる。「自分でできる診療を一生懸命やっているだけです。患者さんにありがとうと言っていただく、その声に一番癒されます。医師はみんなそうじゃないでしょうか」

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