難度の高い消化器手術で
地域医療のハブを担う


医療法人 一成会
さいたま記念病院

 
副院長・外科部長 菅又 嘉剛

すがまた・よしたけ●1994年獨協医科大学医学部卒業。獨協医科大学越谷病院、大野中央病院などを経て、17年よりさいたま記念病院外科部長、18年より同副院長。日本外科学会認定外科専門医、日本消化器外科学会認定消化器外科専門医、日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医。
 
 
 
 
多賀谷 信美(非常勤)

たがや・のぶみ●板橋中央総合病院消化器病センター(外科)センター長。日本外科学会認定外科専門医、日本消化器病学会認定消化器病専門医、日本消化器外科学会認定消化器外科専門医、日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医、日本大腸肛門病学会認定大腸肛門病専門医ほか。
 
 
 

地域医療のハブとして重責担う中堅病院

 さいたま市見沼区において、診療技術が高く、小回りの利く中堅病院として地域で存在感を放つのが、さいたま記念病院だ。急性期から慢性期の医療を少数精鋭で提供している。もともとリハビリ医療に定評がある同院だが、消化器外科医の菅又嘉剛医師が2年前に加わったこともあり、外科部門が拡充している。同院の特徴は診療科の垣根がないこと。一声かければ他科のスタッフが機敏に反応する。煩雑な手続きも必要ないことが、早期診断・治療につながっている。スピード感を重視する菅又医師にとって必要にして十分な環境だ。
 
 成果は数字にも表れている。2018年の消化器手術の件数は183件(腹腔鏡70件を含む、※)と、前年に比べて54件(同26件)増加した。消化管の手術で特に難易度が高いすい臓がんの膵頭十二指腸切除術が8例含まれていることからも、その実力がうかがえる。腹腔鏡手術の第一人者として知られる多賀谷信美医師(板橋中央総合病院)が非常勤医師として診療を支える。
 

 
 高齢化に伴いがん患者が増えており、同院でも増加傾向が見られる。高齢のがん患者は、糖尿病をはじめさまざまな併存疾患を持っていることが多く、そのために手術がすぐできないこともある。がん専門病院では併存疾患のコントロールが重要な課題となっており、総合病院の役割が見直されている。
 
 「受け入れ先が見つかりにくい認知症のがん患者のようなケースであっても受け入れます」と菅又医師。「医療難民を生まないためにも、こういう病院が必要です。困っている患者・家族、開業医の力になりたい。患者本位の医療が、ここでは実践されています」と、多賀谷医師も語った。
 
※2018年1月~12月
 

 

Information
医療法人 一成会 さいたま記念病院

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TEL.048-686-3111

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