脳血管内治療含め高度な脳神経外科治療で
さまざまな難症例にも対応

医療法人社団英明会
大西脳神経外科病院

 


 
理事長・院長 大西 英之

おおにし・ひでゆき●医学博士。奈良県立医科大学臨床教授。2000年12月に大西脳神経外科病院を開院。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。第7回パンパシフィック脳神経外科学会会長、第18回日本臨床脳神経外科学会会長ほか。
著書:「脳神経疾患の病態生理ビジュアル大事典」「前大脳動脈瘤・椎骨脳底動脈瘤(ACA・VBA Aneurysm)のすべて: シミュレーションで経験する手術・IVR」
 

 
 
理事・副院長・脳神経外科主任部長・回復期リハビリセンター長 久我 純弘

くが・よしひろ●医学博士。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医、日本脳神経外科学会評議員ほか。
 

 
 
副院長・脳神経外科部長・脳腫瘍・頭蓋底外科センター長 兒玉 裕司

こだま・ゆうじ●医学博士。脳神経外科専門医・指導医、日本脳卒中の外科学会技術指導医ほか。
 

脳神経外科部長・脳血管内治療科主任部長・脳卒中センター長 大西 宏之

おおにし・ひろゆき●医学博士。大阪医科大学臨床教育准教授。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医、日本脳神経血管内治療学会認定脳血管内治療専門医、日本脳神経外科学会評議員ほか。
 


 
 
脳神経外科部長・脊椎・脊髄センター長 山本 慎司

やまもと・しんじ●医学博士。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医、日本脳神経血管内治療学会認定脳血管内治療専門医、日本脳神経外科学会評議員ほか。

 
 

脳神経外科に特化し地域の救急医療に貢献

 脳神経外科に特化した治療を通じ、兵庫県明石市や神戸市西区の地域医療に貢献している大西脳神経外科病院。中でも脳卒中に対する救急医療に力を入れ、ハイブリッド手術室を含め4室の手術室や、24時間稼働する4台のMRIなど、大病院並みの設備を備える。「これらの設備を脳神経外科だけで使うことができ、救急医療をより迅速に行えるのも、単科病院の大きな強みです」と、大西英之理事長は語る。
 
 

 脳卒中治療では、開頭せずに血管内から病変を治療する脳血管内治療の重要性が増している。同院では、日本脳神経血管内治療学会認定脳血管内治療専門医が5名在籍し、24時間365日高度な血管内治療を実施。この治療で数多くの実績を持つ大西宏之医師によれば、救急搬送から60分以内に治療を開始しているという。「一刻を争う疾患だけに、迅速な治療の着手が重要です。コメディカルも含め脳卒中に特化し、全員で方向性を共有していることが、高い治療成績につながっています」

 
 

脳血管内治療と開頭手術の両方をハイレベルで提供

こうした強みは、脳動脈瘤へのコイル塞栓術や、内頸動脈狭窄症へのステント留置術などでも生きている。特に後者では、病変が軟らかい場合であっても、治療の戦略やタイミングを誤らない経験的判断と技術により、治療の確実性を高めている。

 
 また、同院には外科手術のエキスパートも在籍して密に連携しており、両治療をバランスよく行ったり併用したりできていることも大きいと大西宏之医師。「重要なのは、症例に応じた最適な治療を選択することです。脳動静脈奇形や脳腫瘍に対し、コイルや液体塞栓物質による血管内治療と外科手術を併用することもあります」。久我純弘医師も、「結果、病変の正確な把握や出血量の抑制が可能となり、手術をより安全に行えます」と続ける。安全性への配慮は他でも徹底されている。例えば、高性能なCTやMRIを通じた術前の評価を重視。術中も、MRIのほか、ほぼ全症例で神経モニタリングを実施する。手間も人員も要するこうした取り組みが可能なのも、単科病院ゆえと言えるだろう。

 
 

脳神経外科の知見を活かした脊椎・脊髄手術

 同院では、患者数の多い脳卒中、脳腫瘍、脊椎・脊髄疾患の3つの分野をセンター化。それぞれで専門性のより高い治療を提供している。中でも脊椎・脊髄センターでは、脳からの一連の神経として脊髄含め神経全体を診ており、脊柱菅狭窄症や椎間板ヘルニアなどに対して脳神経外科の技術を活かした治療を行う。山本慎司医師は、「早期の離床・社会復帰を目指すには、顕微鏡や内視鏡を使った低侵襲な治療による患者さんの負担軽減が必須なのです」と語る。日常的に顕微鏡手術を行う脳神経外科の技術は、脊椎内部の神経を直接扱う際に不可欠だと山本医師。結果、神経や組織の損傷を抑えた手術が可能となり、全症例で翌日から歩行やリハビリを行っている。
 
 さらに、2017年には院内に回復期リハビリ病棟を、明石駅前に「大西脳神経外科病院附属明石駅前クリニック」を開設。予防、診断、治療、リハビリ、術後のフォローまで一貫した医療の提供を実現させた。
 

記者の目
脳神経外科に特化した医療機関として、脳卒中の診療に力を入れてきた大西脳神経外科病院。同院では最新治療を積極的に導入し、着々と実績を伸ばすだけではなく、脳卒中の危険性や早期受診の重要性について地域の子ども達に伝えていくという、新たなプロジェクトも主導している。その目標には、家族間の情報共有による早期受診の促進、さらには将来、そういった知識が地域住民の常識として定着することもあるという。長期的な視点や独自の取り組みを続ける姿勢に、一人でも多くの脳卒中患者を救おうとする、強い熱意を感じた。
Information
医療法人社団英明会 大西脳神経外科病院

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〒674-0064 兵庫県明石市大久保町江井島1661-1
TEL. 078-938-1238
FAX. 078-938-1236

【受付時間】8:30~11:30/13:30~16:30
【休診日】土・日・祝・年末年始

 
 

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