ストレスケア病棟「なごみ」も活用し 「ホリスティック医療」に基づくうつ病治療を 【しのだの森ホスピタル】 (千葉県八千代市)

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医療法人社団心癒会
しのだの森ホスピタル
理事長
信田 広晶
しのだ・ひろあき●東邦大学医学部卒業。東京女子医科大学病院勤務などを経て現職。
 
 
 
 

さまざまな治療を組み合わせ本来備わる自然治癒力を促進

現在、IT化や職場環境・地域社会の変化などによるコミュニケーションの希薄化を原因に、うつ病を発症する人が増加している。「そのような方に安心できる治療やコミュニケーションを提供することを心がけています」と語るのは、しのだの森ホスピタルの信田広晶理事長。
 

ストレスケア病棟「なごみ」は光を取り入れやすい構造になっている

ストレスケア病棟「なごみ」は光を取り入れやすい構造になっている


「うつ病によって患者さんの自尊心は低下してしまいます。それを回復し、患者さんが自信や自分らしさを取り戻すことが、うつ病治療の最大の目標になります」。そのためにも薬物療法を最小限にとどめた上で、認知行動療法に代表される心理療法、音楽療法、漢方、アロマテラピーなどを組み合わせ、人が本来持っている自然治癒力の促進を目指していくという。この「ホリスティック医療」と呼ばれる治療で大きな役割を担うのがストレスケア病棟「なごみ」だ。入院した患者は、柔らかい光の入る、落ち着いた雰囲気の病棟で自分と向き合う時間を持つことが可能。その中で治療を行うと共に、服用している薬剤の整理や、病状が改善しない原因の確認を進めていく。
 
 
 

リワークデイケアとリワーク準備入院

うつ病治療には、職場復帰の支援も重要であり、実際に同院でも「リワークデイケア」を提供している。ただ、仕事が高度化した結果、復職プログラム自体のハードルも高まっているのが実情だ。それを踏まえ、「なごみ」でリワークの導入を円滑にするための「リワーク準備入院」を提供している。併せて患者の了解のもとで職場との調整も行い、職場復帰までを円滑に進められるようにしてきた。
 
「精神科医の一言は外科医のメスと同じだと考えています。言葉一つで患者さんは良くなったり悪くなったりするのです」と言葉を重視し、会話を通じた不安の払拭も大切にする信田理事長。「治らないうつ病はない」という信念のもと、日々患者と向き合っている。

Information
〒276-0004
千葉県八千代市島田台1212番地
TEL.047-488-2218
FAX.047-488-7258
http://www.sinodanomori.or.jp/
【診療時間】9:30〜12:30/14:00〜17:00
【休診日】月・日
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