オーダーメード美容医療のススメ

 

 
院長 室 孝明
 
むろ・たかあき●2002年、埼玉医科大学卒業。東邦大学医療センター大森病院、同大橋病院、同大学佐倉病院、星総合病院等で勤務。東京手の外科スポーツ医学研究所 形成外科部長、ヴェリテクリニック分院長などを経て現職。日本形成外科学会認定形成外科専門医。
 

丁寧なカウンセリングをもとに二人三脚で理想を叶える

紳士服の最高峰といわれるビスポークスーツは、顧客の魅力を最大限に引き出すため、職人と顧客が話し合いながらフルオーダーで採寸・仕立てられる。その名を冠し、オーダーメードの美容医療に力を入れているビスポーククリニック。室孝明院長はカウンセリングに重点をおき、患者の悩みや希望から、いつまでに、どうなるためにといった目的、仕事内容やライフスタイルなどの環境まで丁寧に訊ねていくという。「個性や美しさを引き立てるためには、それぞれの特徴や理想のイメージを細かく汲み取ることが不可欠。対話が不十分だとどこまで理想に近づけるかというさじ加減も曖昧になり、イメージのギャップが生じてしまうのです」。
 
一環として、3Dシミュレーションシステムを導入。治療の内容や治療後のイメージを目に見える形で共有するスタイルが評判となり、導入後わずか2年でシミュレーションを行った患者は1000例を超える(※2017年4月~2019年3月)。
 
同院の患者層は目元や鼻、加齢の悩みが中心。治療の引き出しは幅広く、薬物療法や手術、ヒアルロン酸注入、マッサージなどを必要に応じて組み合わせるほか、脂肪に含まれる幹細胞を注入する手法も研究している。それらの選択肢をシミュレーションで例示し、理想を叶える内容を徹底的に追求していく。「具体的な悩みだけではなく、より若々しくあるためにはどうすれば良いか、相談される方も少なくありません。そういった場合も周囲からどう見えるか、どういう改善案があるかなどをアドバイスしています」
 

 

美的センスと患者への思いやりの心を大切に


「美容外科医に必要な資質とは、確かな技術力、美的センス、そして患者さんへの思いやりの心、その3つです」。そう語る室院長は背景として、これまでの経験を振り返る。幼少期から絵を描くことやモノづくりを好み、特に建築に興味を持っていた。ただある時、事故で失われた少年の鼻を再建するドキュメンタリー番組、その魔法のような内容に感銘を受けて形成外科を志したという。がん手術後の再建、先天性の異常や外傷による傷あとなど幅広い症例に携わって研鑽を積んだ後、自らのデザイン力や美的感覚をいかせる美容外科の道を歩んできた。そうした経験の中で幅広い分野・世代の人々と接して美的センスを磨き続けたことが、長年さまざまな患者の希望を叶えてきた素地になっているという。
 
また、患者目線にこだわった診療は、ある女児の左手薬指の切断例の経験が原点にある。「この指が生着しなければ結婚指輪をはめることができず、結婚そのものを躊躇してしまうほど自信を失ってしまうかもしれない、そう考えて力を尽くし、幸い機能的にも見た目にも違和感ないほど回復しました。そのとき、医師の治療成果が患者様の人生を左右しうる、と強く責任を感じたのです」。その責任感と思いやりの心を忘れず、現在も患者の幸せを第一に、診察から治療後のケアまで寄り添うスタイルを貫く。
 
こうした診療が注目を集め、全国から様々な悩みを抱えた患者が後を絶たない。福岡での診療と共に都内でカウンセリングサロンを開設しているが、診療体制を拡充し、より多くの患者の一助となることを目指すという。「これからも当院ならではのカウンセリングを届けて参ります。どれくらいの期間、周囲に気づかれたくないか、痛みを我慢できるかなどを伺い、社会的・医学的に無理ないご提案をさせて頂きますので、お気軽にご相談ください」
 

Information

 
●BESPOKE CLINIC
〒812-0011 福岡県福岡市博多区博多駅前2-20-1 大博多ビル5階
 
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カウンセリングのお問い合わせ:TEL.0120-394-412
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