脳血管内治療と手術を高い水準で両立し、
救急を含めた地域の脳疾患治療を担う


医療法人社団英明会 大西脳神経外科病院
脳血管内治療主任部長・脳卒中センター長
大西 宏之


おおにし ひろゆき●医学博士。大阪医科大学臨床教育准教授。日本脳神経血管内治療学会認定脳血管内治療専門医。日本脳神経外科学会評議員ほか。
 
 
 
 

24時間365日体制で迅速な治療を実践する

ネパールでの脳血管内治療の指導にも携わる大西医師


巨大脳動脈瘤をフローダイバーターステントで治療



 脳血管内治療は開頭することなく、脳梗塞やくも膜下出血、脳動脈瘤などを治療できる利点から普及してきた手法だ。ただ、迅速かつ、適切に治療を進めるには、医師に経験・技術が求められる。同治療を含めた高度な脳疾患治療を実践し、兵庫県明石市を中心とした地域に貢献しているのが大西脳神経外科病院だ。「今後、脳卒中への脳血管内治療は、実施施設が地域の中で集約化される時代になるのではないかと考えています」と語る大西宏之医師。同院ではそこを見据えて診療体制の拡充を進めており、脳血管内治療専門医が5名在籍するという国内有数の規模となっている。
 
 現在では、脳卒中の救急に対しては24時間365日体制で迅速に対応。とりわけ脳梗塞に対しては、受け入れから90分以内での血管の再開通を十分に目指せるようになっている。「開頭手術においても経験豊富な医師が揃っており、どちらかの治療に偏ることなく、適切な手法を選ぶことができます」と大西医師。それも治療成績や予後の良さにつながっているのだろう。加えて、迅速な救急には、院内での対応だけでなく、来院までの時間短縮も重要となるため、救急隊と密に連携するだけでなく、公開講座などを通じた地域への啓発活動にも力を入れている。
 
 今後も同院は最新機器の導入など、治療の質の向上に向けて力を尽くすという。一例として、従来の脳血管内治療では難しい、巨大な脳動脈瘤の治療も可能な最新機器「フローダイバーターステント」の2019年内の導入を目指して準備を進めている。「安全性をより高めていくことも重要です。合併症の発生率は現在でもかなり低くなりましたが、ゼロを目指して診療水準の底上げを進めていきます」と大西医師は強調する。 
 

Information
医療法人社団英明会 大西脳神経外科病院

(ホームページ)



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