高度な技術と最新の設備で
患者本位の低侵襲手術を提供
【村山医療センター】 (東京都武蔵村山市)


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国立病院機構 村山医療センター
 
副院長
谷戸 祥之

やと・よしゆき●1989年、医師免許取得。慶應義塾大学病院、藤田保健衛生大学病院、防衛医科大学校などで臨床、研究、教育に携わり、2013年に手術部長として村山医療センターに赴任。2017年より現職。日本整形外科学会認定整形外科専門医、医学博士。
 
 

あらゆる脊椎・ 脊髄疾患に対応

脊椎(背骨)は、人の体を支えるとともに、全身の神経につながる脊髄の通り道にもなっている。この脊椎に生じる、さまざまな疾患への治療で屈指の実力を持つのが、東京都武蔵村山市にある村山医療センターだ。整形外科とリハビリテーション科を中心に、脊椎・脊髄疾患と股関節・膝関節疾患などに対する高度な治療を提供。手術実績は、整形外科領域だけで年間1300件を超える(※1)。同院の脊椎・脊髄疾患治療の大きな特徴が、高度な技術に裏付けられた低侵襲手術だ。
 
※1 2017年1月~12月
 

術後の首の痛みを抑える 頸椎の低侵襲手術

その一つに、頸椎に対する後方からの低侵襲手術である選択的椎弓形成術(スキップラミノプラスティ)が挙げられる。従来の方法では、痛みの元となる棘突起を隣接する筋肉ごと大きく削るため組織への損傷が大きく、術後に首の痛みや動かしにくさが残ったり、発症前の状態に戻らないこともあったが、この治療では、顕微鏡下で頸椎後方の筋肉をできるだけ温存し、圧迫部分だけを取り除いていく。
 
そのため患者の負担が軽減され、術後は痛みが抑えられるだけでなく、可動域が損なわれずに発症前に近い動きが可能となる。通常、術後に装着することの多い頸椎カラーも必要とせず、翌日からほぼ普段どおりの生活が可能だ。「患者さんにとって術後の痛みが少ないことは重要です。痛みが続けば、認知症の症状など他の合併症が生じかねませんが、それらを抑えることもできます」と語るのは、谷戸祥之副院長だ。
 

谷戸副院長は、この選択的椎弓形成術の開発に携わった医師の一人だ。「低侵襲」という概念がまだ日本に定着していない頃から、術後の痛みを訴える患者を救いたいと研究を重ね、顕微鏡を活用し筋肉の損傷をなるべく抑えた術式として確立させた。この術式は筋肉を温存する分、術野も狭くなり高度な技術が求められる。
 
谷戸副院長に師事した藤吉兼浩医長は、「患者さんによって骨の厚みや狭窄の程度も異なるため、除圧範囲のミリ単位の調整や、脊髄に影響を与えずにいかに削るかなど、繊細な按配が不可欠です。一朝一夕に習得できる術式ではありません」と語る。谷戸副院長や藤吉医長らの研究や鍛錬が結実し、同院の頸椎手術の症例数は年間約200件と、全国でも際立っている。
 

 

筋肉を温存する 腰椎の低侵襲手術


低侵襲性の実現は、腰椎に対する手術でも同様だ。脊椎の後方組織を取り去る従来の方法ではなく、筋肉の損傷を最小限に抑えた切除術によって組織の温存を図る。除圧後に金属による固定も行う固定術においても、CBT(Cortical bone trajectory)法という低侵襲手術を行う。「2011年に米国より日本に伝わり、独自の進化をした術式です。病変を中心として周囲4点に挿し込む金属のスクリューの位置が、従来より体の中心に位置する分、傷を大きく広げずに済み、筋肉を温存できます」と谷戸副院長。「狭い術野でピンポイントにスクリューを入れる、習得の難しい術式です。しかし、従来に比べ患者さんの予後が明らかに良くなったのを実感します」と藤吉医長も続ける。
 
こうした技術力が知られ、他院からの難治例の紹介も多いという同院。現在、指導者となった藤吉医長から若い医師らへと、その技術は脈々と受け継がれている。卓越した技術に惹かれた他院からの見学者も、全国から訪れるという。
 

手術の精度を高める さまざまな取り組み

その他、同院の高度な脊椎手術を支えているものに、完璧を目指す合併症対策が挙げられる。低侵襲手術においては、組織への損傷を抑えて感染症リスクを軽減できる一方、狭い術野で止血をしっかり行う必要がある。たとえ少量の出血であっても、血腫を生じれば神経圧迫の要因となるためだ。そもそも出血の少ない選択的椎弓形成術を行う同院だが、術後のドレーンの使用も含め細心の注意を払って止血を行い、出血をさらに抑えている。
 
また、同院では脊椎部門の医師14人が、手術全てを毎朝のカンファレンスで共有・把握している。術前のMRIや脊髄造影などの検査に基づく画像所見と臨床所見について、全員で意見を交わす。それにより多角的な検討ができ、主治医の考えに偏ることなく個々の患者にとって最善の治療を選択できるという。こうした術前の念入りな診断に加え、術中モニタリングシステム3台、手術用透視装置2台、手術用顕微鏡3台、術中ナビゲーションシステムと、大規模病院に比肩する最新設備を導入し、手術の精度をより高めている。
 
患者本位の姿勢とともに高度な脊椎治療の実績を重ねてきた同院。だからこそ、早期の発見・治療の重要性を藤吉医長は強調する。「手のしびれ、歩きにくさ、手指の動かしにくさなどを感じても、背骨の病気に起因するとは思わずに生活している人もいるかもしれません。早期の治療は予後にも関わるため、気になる症状があれば早めに相談にいらして下さい」
 
現在、同院では6階建の新病棟の建設が進んでおり、2019年春に完成予定だ。「全国から訪れる医師も交えたカンファレンスなどを通じ、色々な意見を融合してより良い治療を皆で追求しています。今後、海を越え、アジアやヨーロッパを含めた脊椎治療分野の先端となるような病院でありたいと思います」と谷戸副院長。今後も脊椎・脊髄疾患分野でさらなる高みを目指していく。
 

Information
国立病院機構 村山医療センター
〒208-0011 東京都武蔵村山市学園2-37-1
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※現在、上肢及び足関節の人工関節には対応しておりません