手外科における豊富な経験で
高度かつ患者に寄り添う医療を提供

医療法人社団曙会
流山中央病院

 

副院長 國吉 一樹

 
くによし・かずき●1995年、千葉大学医学部卒業。千葉大学整形外科准教授を経て、2018年4月より現職。日本整形外科学会認定整形外科専門医、日本手外科学会代議員、医学博士。
 

手だけではなく上肢全体が守備範囲の手外科

 首から肩にかけての神経の束(腕神経叢)から指先までのすべての部位のすべての器官に生じる障害・外傷を対象とする手外科。骨や関節に加え、血管、神経、腱などさまざまな要素で構成される手だけに、整形外科の中でも専門性の高さが求められる。大学病院で15年間、この手外科分野を率いた経験を持つのが、2018年より現職に就く流山中央病院の國吉一樹副院長だ。「センターを新設したのは、それまで流山市には手外科専門医が在籍していなかったので、難症例を含む数多くの患者を診てきた自身の経験を、地域医療に生かしたいとの思いからでした」と國吉副院長は語る。國吉副院長の着任と同時に手外科・上肢外科センターを新設。保存療法や手術、リハビリテーションまで、高度な医療を提供する体制を整える。
 

早期の治療が大切な末梢神経障害

 その一翼を担うのが、末梢神経障害の一つである手根管症候群に対する手術だ。直視下手術と鏡視下手術を病態や患者の希望に応じて使い分ける。手根管という細いトンネルの中を通る神経を扱う手術ながら、手術時間は15分程度だ。その他にも、患者数の多い腱鞘炎、親指の付け根の関節症である母指CM関節症、テニス肘といわれる上腕骨外上顆炎、外傷では手首の骨折で頻度の高い撓骨遠位端骨折、舟状骨骨折とその変形治癒や偽関節、また骨軟部欠損症例など幅広い疾患に対応。特に手術対応できる施設が少ない胸郭出口症候群についても豊富な手術経験を持つ。手術はその後のリハビリが円滑に進むよう考慮して行われており、例えば腱損傷の患者に対しては、術後に再断裂が起こらないよう強固な縫合を行った上で緻密なリハビリを行っていく。
 
 また、手のしびれがある場合、その原因が頸椎と末梢神経いずれかを判断する必要がある。「頸椎症と診断され頸椎牽引を続けても改善が見られない場合には、手根管症候群が疑われます。末梢神経障害は早期の治療が大切なため、気になる症状があれば手外科を受診して下さい」と國吉副院長。エビデンスに基づく診療を重視し、神経伝達速度検査や、神経の腫れをエコーでみる検査などもルーチンで行う。データと共に説明することで、患者の理解にもつながる。術後5年間のフォローなど、患者との信頼関係を重んじる姿勢で、同院は今後も地域住民の手を守っていく。
 

Information
医療法人社団曙会 流山中央病院
 
〒270-0114 千葉県流山市東初石2-132-2
TEL. 04-7154-5741
http://www.nch.or.jp/
 
診療科目:呼吸器内科、消化器内科、内分泌内科、糖尿病内科、外科、整形外科、脳神経外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、眼科、麻酔科(池田健次)、リハビリテーション科
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