非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の病態進行を再現する三次元培養組織を作出

 
東京農工大学、山口大学、北里大学らの研究グループは、病態ステージの異なる非アルコール性脂肪肝炎(NASH)モデルマウスの肝臓組織から、NASH病態の特徴である肝線維化を再現した三次元培養組織を作出することに成功したことを発表しました。
 
アルコールの摂取量とは無関係に脂肪肝を発症し、肝硬変・肝がんに進行する非アルコール性脂肪肝炎(NASH)。その罹患者は予備軍を含めると、国内で約1000万人存在するといわれており、社会的な問題となっています。
 
本成果は、現在治療が困難とされている重症NASH患者に対する創薬のスクリーニング試験への応用やNASHの早期診断マーカーの開発、病態進行メカニズムの解明などにつながることが期待されます。
 
本研究は「Biomaterials」に2020年1月27日にオンライン掲載されました。
URL:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0142961220300697 

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