【レポート】第1回日本在宅医療コングレス(3/9(土)開催@東京都千代田区)

第1回日本在宅医療コングレス(3/9(土)開催@東京都千代田区)

3/9(土)東京都千代田区で「第1回日本在宅医療コングレス」が開催。「地域包括ケア時代の在宅医療 ~その質を問う~ 」をテーマに在宅医療に従事する医療関係者を中心に216名(会場:115名、オンライン:101名)が参加。基調講演、ブロックフォーラム報告、シンポジウムの3部構成で行われました。
基調講演
基調講演では、日本在宅ケアアライアンス副理事長の武田俊彦氏による「2024年の地域包括ケアと在宅医療の現在」の講演。講演では「質の高い在宅医療」について、先人の言葉をあげながら「医療というよりも人間の視点で生活者をみること」「在宅医療は場所の概念ではなく、本人が家だと思えるところを作ること」「質の高い在宅医療の実現に向けては急ぐことなく議論していく必要姓がある」と述べられた。
武田俊彦氏
武田俊彦氏
ブロックフォーラム報告
2010年から勇美記念財団の協力により在宅ケアに携わる医療従事者が一堂に会しブロックフォーラムを全国で開催しており、2023年度開催の15都道府県からの報告および開催の告知があった。
在宅ケアの重要性が問われている昨今、その質の向上を目指して、多くのプログラムが多職種連携に重きを置いていた。
各地域での活動は多岐にわたり、いずれも興味深いものであったが、その中でも、札幌(飯田智哉氏:札幌在宅クリニック そよ風)では、新規開拓を目指し、ショッピングモールで開催。大人子ども各400名の計800名の参加と大変盛況であったとのこと。
飯田智哉氏
飯田智哉氏
香川(三宅敬二郎氏:在宅診療 敬二郎クリニック)では開催時期がクリスマスシーズンであり、タイトルを「願いを叶える」、演者を夢先案内人と設定。トラベルドクターを招聘し約200名の参加となり「在宅医療は生きることを支援している」とのメッセージが伝わったとの報告。
三宅敬二郎氏
三宅敬二郎氏
また、兵庫(清水政克氏:清水メディカルクリニック)では、在宅医療の推進を寄与することを目的に結団された「劇団ザイタク」の紹介動画や「ピンコロ5 THE FINAL」(2024/4/21開催)の告知など、とても興味深い報告であった。
ピンコロ5 THE FINAL
ピンコロ5 THE FINAL 予告編
シンポジウム
第3部は多職種によるシンポジウム。歯科、薬科、看護、それぞれの視点で、多職種協働で推進し、質の高い在宅医療のあるべき姿について、座長太田秀樹氏(全国在宅療養支援医協会事務総長)のもと、三木次郎氏(全国在宅療養支援歯科診療所連絡会)、宇田和夫氏(全国薬剤師・在宅療養支援連絡会)、河西真理子氏(日本訪問看護財団)にて意見交換を行った。
三木次郎氏からは、歯科医の視点にて、2040年にかけて歯科医師の高齢化や偏在等により、在宅歯科診療では大きな環境変化が発生し、新たな仕組みづくりの必要性が述べられた。
宇田和夫氏からは、訪問服薬指導は年々増加し、今後も在宅医療への参画が拡大するなか、薬剤師の専門性に加え、チームの一員として在宅医療に携わるマインドの必要性について述べられた。
また、看護の視点では、河西真理子氏が実際に経験された事例をもとに、質の高い訪問看護を目指すにあたって、療養者に寄り添い、医療、介護、生活の視点を持ちかつチームマネジメントができる人材の育成の重要性について説明された。
河西真理子氏、宇田和夫氏、三木次郎氏
左から河西真理子氏、宇田和夫氏、三木次郎氏
13時から18時までの5時間にわたり、質の良い在宅医療とは何か、そして、その実現にあたって必要なことは何か、について立場、職種、地域など様々な角度から活発な議論や活動報告がなされました。

 

開催概要

テーマ 地域包括ケア時代の在宅医療 ~その質を問う~
会 場 全国町村会館(東京都千代田区永田町1-11-35)
日 時 2024年3月9日(土) 13:00~17:50

 

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